リカレント教育課程は、大学卒業後に就職し、育児や進路変更などで離職した女性に1年間(2学期)のキャリア教育を通して現代社会に適応する高い技能・知識と働く自信・責任感を養い木目細かな就職支援をするほか、生涯学習センターと連携の「働く女性のための土曜講座」 において規定のカリキュラム以外にも、多様な情報知識を提供する。
近年女性の就業率が上昇している。しかし、大卒女性において初職を継続する女性は15%程度にすぎず、多くは転職をしたり、結婚や出産で離職をしている。潜在能力が高く就業を希望しているにもかかわらず就業できない女性も多い。本課程では、そのような女性に就職に必要なビジネススキルの向上を支援するだけでなく、自信を取り戻し、ビジネスにおいて中核を担える人材となるための研修の機会なども提供している。女性の再就職は厳しい現状があり、本プログラムは、独自の会社説明会や再就職支援イベントを定期的に開催するとともに、商工会議所などと連携し、受講生の就職のあっせんにも力を入れている。
(1) 家事・育児など、就業できる家庭環境を作る。
(2) 現代社会に即した人材としてのスキル・知識を身につける。
(3) 一人ひとりが働くための自己開発と就職活動の実践的な訓練。
(4) 再就職の市場を開拓し就職をあっせんする。
カリキュラムの中心は、英語・ITを始め、どこの企業でも必要なビジネスの基礎的な知識・スキルを身につける(2)に関わるものである。その他に、学部や通信教育課程(単位として)、生涯学習センターの授業の学生料金での履修、大学図書館の利用など、多様な学修の機会を提供している。
必修「キャリア・マネジメント」の授業では、(1)(2)(3)(4)のすべてについての情報が組み込まれ、自己開発・コミュニケーション能力などの訓練がなされている。また、行政機関・地方自治体・米国商工会議所・キャリア関連組織・企業との連携による多様な特別セミナー、長期休暇中の特別授業などによって、より実践的な体験の機会を設けると同時に、女性の活躍を(1)(2)(3)(4)のあらゆる側面で応援するネットワークの輪を広げている。
(4)については、独自の求人Webサイト、独自の合同会社説明会のほか、個人面談、履歴書・面接指導など課程修了後まで木目細かな支援を行っている。また、「働く女性のための土曜講座」では、現在就労中の女性を対象に、(1)(2)(3)に関する多様な講座を提供しており、今後、より系統だった連続的講座へと充実・発展させる予定である。