第2回 読書カード紹介
『LOVE BITCH!』(シェリー・アーゴフ/ アンドリュース・クリエイティブ)

恋愛の法則1「追えば必ず相手は逃げる」
普通、”Bitch”とは、良い意味で使いませんが、この本では優しいけれど強い、そんな女性のことを指しています。この本には”愛される自分に変わる100の恋愛キーワード”が載っていて、著者が何百人もの男性にインタビューしただけあって男性とうまく付き合うのに役立つ事がたくさん書かれています!
『海が聞こえる』(氷室 冴子/東京徳間書店)

主人公が大学1年生成り立てで、自分の今の状況と重なる部分があったので、入りやすかったです。りかこみたいな人が本当にいたら、絶対友達になりたくない!って思うけど、自然に惹かれていっちゃうんだろうな。
『眼を養い、手を練れ』(宮脇 壇/彰学社)

「設計でどうやってやるんだっけ?」とわからなくなっていたときに手にした本。やっぱり住宅は一番おもしろい。
『ガン50人の勇気』(柳田 邦男/文春文庫)

死が目前に見えた時、人は絶望ではなく、希望を感じる。この本に出てくる人たちは立派に死んでいったと思う。
『イツモ。イツマデモ。』(高橋 歩/A−WORKS)

「人を愛するということは、その人の人生を知るということ」就職活動でつらくなったとき、この本を読み返した。たくさん内定をもらうより、ひとつのことに真剣になりたいと思った。
『プロフェッショナルアイディア』(小沢 正光/ インプレスジャパン)

博報堂でクリエィティブディレクターを勤める小沢さんのアイディアの出し方。一流の方はこんな考え方をするのか!と感激しました!広告を見る目も変わり、おもしろいです!
『20代 これだけはやっておきたい50のポイント』(本田 有明/PHP文庫)

母親に勧められて読んだ本。自分の人生についてもっと本気で考えようと思った。
『秘密』(東野 圭吾/文春文庫)

物語の構成、展開、全てがすばらしかった。ラストシーンはぞくっとした。どんどん読み進めたい気持ちになる。
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』(桜庭 一樹/富士見ミステリー文庫)

ものすごい危うい均衡でこの物語は成り立っている。やはり桜庭一樹だからだろう。大人が主の社会で、必死に生き抜こうとする少女の葛藤は、胸が揺さぶられ、痛ましい。
『田辺聖子の小倉百人一首』(田辺 聖子/角川書店)

百人一首の一般的なイメージを超え、それぞれの歌、作者にドラマがあることを教えてもらえる本。百人一首がやりたくなりました。
『そのときは彼によろしく』(市川 拓司/小学館文庫)

ある一人の女性を何十年も待ち続けることはそう容易いことではないと思います。最後の結末は、そんな大変さを忘れさせてくれるような終わり方になっていてとても良かったです。読み終えた後は不思議と幸せな気持ちになりました。
『償い』(矢口 敦子/幻冬舎文庫)

「僕は生きていていいのかな」人間の生きる意味、人の心を傷つけることは罪に問われるのか、など色々な事を考えさせられました。最後の主人公の日高と中学生の真人の会話がとても印象に残りました。
『東京奇譚集』(村上 春樹/新潮社)

5つの短編集です。オカルト系の怖い話かと思ったらどれも心の温まる素敵な短編ばかりでした。一冊読み終えたあと、心が軽くなったような気がしました。
『腕くらべ』(永井 荷風/岩波書店)

着物や季節などの描写が流麗な筆致で書かれていた。大正時代の小説で題材も古いけれど、私の目にはとても新鮮に映った。章ごとのタイトルも美しいタイトルが並んでいた。
『河童』(芥川 竜之介/岩波書店)

表題作の他「蜃気楼」「三つの窓」を収録。河童の世界は人間の世界と価値観が逆という設定が面白かった。芥川さんは河童は好きで俳句や歌の材料とし、特に墨絵によく書いてたらしい。彼の忌日は河童忌と呼ぶようだ。
『なぜ「できる人」は「できる人」を育てられないのか』(吉田 典生)

できると言われている人々は、全てのことが完全のできるというイメージを持っていたが、やはり人間には欠点があるので「できる人」だから見えないこと、わからないことが書かれていて、とても意外な内容でおもしろかった。
『日本人が知らない世界の歩き方』(曽根 綾子/PHP新書)

世界各地を旅行している著者が一回だけ受けた人種差別の場面が印象的だった。道を尋ねた時、「私にはあなたに道を教える義務はありません」と警官に言われて、反論はせず、心の中だけで見下げた著者がかっこいいと思った。
『High&dry(はつ恋)』(よしもとばなな/ 文春文庫)

年とか職業とかそういうことに関係なく、相手と本質的なところでつながっている、こんな恋がしたいなと思った。
”なりたい自分”にどうすればなれるかを、何気ない一言で教えてくれる相手に出会うことが出来たらいいなと思う。
『硝子のハンマー』(貴志 祐介/角川文庫)

頭脳明晰な主人公の完全犯罪をつづった作品。一押しの推理小説の作家さんです。貴志さんを読んだことない人にぜひおすすめ!
『江戸へようこそ』(杉浦 日向子/筑摩書房文庫)

「江戸」に興味はあるけど、どんな本を読めばいいんだろう・・という人にお薦めの1冊。吉原・春画・戯作・粋などを平易で面白い文章で解説してくれます。
『愛の記憶』(森 瑶子/新潮文庫)

この人のエッセイを読むと自分が女で良かったと思います。女だからこそ出来る楽しいことを色々教えてくれます。ただし、時々"大人の女性”である森瑶子からの手厳しいメッセージもあります。
『Hello CEO』(幸田 真音/光文社)

主人公たちが、自分たちの力で会社を立ち上げ、色々な要素に助けられながらも成功へと近づいていくさまがすごかった。
『だんだんあなたが遠くなる』(唯川 恵/新潮文庫)

主人公、荻のいさぎよさが印象的でした。友達に好きな男を譲るなんて、馬鹿だなと思わなくもないけれど・・しかも、その彼の気持ちが離れたわけでもないのに・・かっこいいなと思ったけど目指したくはありません。
『ドリアン・グレイの肖像』(オスカー・ワイルド/新潮文庫)

ぜったいにあり得ない話です。でも読んでいると物語の中に入っていきます。
ワイルドの力量でしょうか。タイムマシンとか出てこないけど、SFがお好きな方におすすめかもしれません。
   
『脱常識の家族づくり』(信田さよ子/中央公論社)

「すきま風の吹く関係こそ素晴らしい」
小説で語られるどんな愛も現実には存在しないような気がした。結局愛の大半は依存なのでは、と思った。この本には「それでも良い」と書いてある。少しだけ救われた。
『日本人の価値観・世界ランキング』(高橋 徹/中公新書)

「譲り合い」の精神、日本は最下位に。この調査結果はとても意外で、価値観が変化している現代なのだと思いました。他にも「現在幸せか」「自国民であることを誇りに感じているか」など様々な興味深いランキングが満載です。
『ホラー作家の住む家』(三津田 信三/講談社)

自伝のような、随筆のような、怪奇小説のような、なんとも不思議な物語。
はじめは少し変わった小説家とその小説の話だったはずなので、いつのまにか事実と想像と思考が混乱し、まざりあってしまう。この物語は「書き残したことはもうないはずだ」としめくくられる。
『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(江國 香織/角川文庫)

それぞれの違った少女が主人公の短編集。この章の主人公の柚子になりたいと思った。柚子はとても女の子らしく本当に可愛くて、芯の強い子だと思う。
『ブラックティー』(山本 文緒/角川文庫)

キセル、万引き・・つい出来心でやってしまった軽犯罪。この小説の主人公たちは罪をおかしてしまう。けれど一生懸命生きている。読んだ後少し心が軽くなる一冊。
『闇に消えた花嫁』(赤川 次郎/ジョイ・ノベルス)

女子大生・亜由美が大活躍!花嫁シリーズでは個性豊かな仲間と共に亜由美が花嫁を巡る事件を解決していきます。
『西の魔女が死んだ』(梨木 香歩/新潮文庫)

魔女使いになる修行の場面では、中学生にしては素直すぎるなーと思ったけど、あんなおばあちゃんがいたらいいな。。。って優しい気持ちが生まれました。
あしたのロボット』(瀬名 秀明/文芸春秋)

「ロボットの物語をロボットと共に語れ」
そもそもロボットとは何か?心はあるのか?生きて魂を持っているのか・・等の倫理観を考えさせられる小説でした!
もう声なんかいらないと思った』(大橋 弘枝/出窓社)

今まで私は「100%理解」を求めてばっかりだった。「どうしてわかってくれないの?」でも家族も友達も一人の個々の人間。別々の人間が50%でもわかりあえるって、実はとてもすごい事じゃない?そう思えた。
『約束』(石田 衣良/ 角川文庫)

全部で7つの短編小説が一冊にまとまった本です。泣ける小説はあんまり好きではなかったけどこの本は別でした。読み終わると人と人の絆を再確認出来て、心が温まる一冊でした。
『とんでごらん!』(工藤 律子・篠田有史/JULA)

主人公のサトルはメキシコでストリートチルドレンと出会い、その明るさや温かさに触れて自身も成長していくという物語。ちょっとした冒険気分になれる本。
『デッドエンドの思い出』( よしもと ばなな/文春文庫)

「幸せって何だろう?」と誰もが思う疑問にヒントをくれるであろう本に出会いました。どの話も100%幸せでないからこそ、幸せを感じるのでしょう。一気に読んでしまいたい気持ちと読み終わるのがもったいない気持ち。これまで読んだ、よしもとばなな作品の中で一番好き。
『生きながら火に焼かれて』(スアド/ソニー・マガジンズ)

衝撃でした。同じ人として、同じ地球上で生きているのに、こんなにも価値観・ものの考え方は変わってしまう事実が恐ろしかったです。でも現実に起きているこの事実をもっと知っておかなければならないと思いました。
猫と共に去りぬ』(ロダーリ/光文社古典新訳文庫)

これは「風と共に去りぬ」のパロディーではなく、れっきとした古典作品。
でもそんじょそこらの固い作品ではない。短編とファンタジーとピリっとした皮肉がうまくまとまっている一冊。
Happy news』(社団法人日本新聞協会)

最近の新聞はいやなニュースばっかりだけどこの本には、ほのぼのするニュースばかりのっていて、心温まりました。世の中がこんなニュースばっかりだったら良いのにと思いました。
『赤ずきんちゃんは狼だった』(清水 正)

タイトルがおもしろそうだったので読みました。今までかわいいお話だと思った「赤ずきんちゃん」をこの本はとても深く考えていて面白かったです 。
『人生におけるいくつかの過ちと選択』(ウオーリー・ラム/講談社文庫)

「自分に飛べない事を彼女が悟ったとき、それはもう手遅れだった。生きていかなければならない人生はあまりにも多いが時間は足りない」これは解説にあった詩。胸にささる言葉だと思った。人の生は失敗してからやり直すにはあまりに短い。けれど短いからこそ人は生きることに飽きずに済むのかもしれない。
『作者不詳 ミステリー作家の読む本』(三津田 信三/講談社)

不条理なホラーだった物語が最後に一点を残して急速に反転する。
恐怖は幻覚か?間違っているのは世界か、自分か。
うたい文句はミステリーだけどこれはミステリーと呼んで良いのだろうか?