ブックタイトル日本女子大学大学院　GUIDE2016

概要

日本女子大学大学院　GUIDE2016

10 〈２０１５年度専任教員〉（特別研究担当者）紹介 【専門分野】カリキュラム構成　大学院での2年間は、さまざまな角度から衣食住の「衣」について、集中し先生方との距離が近く、直接そのご専門を学び、ご指導いただけたことは、その後の人生の糧になっています。衣環境学の研究室では、人間と衣服とそれらを取り巻く環境について、実験を通じて見えてくる面白さを知りました。え、悩み、行動することの大切さを学びました。　現在は、繊維を中心としてさまざまな生活用品や材料の試験・研究を行う公設試験研究機関で、中小企業のお客さまへの技術支援を行っています。したことの多くが今の私の礎になっており、大学院へ進学して本当に良かったと思います。豊かな創造力と行動力を身につけ、社会に貢献するスペシャリストを養成します　「衣」をとりまく環境が世界的規模で急速に変貌している今日、未来の衣生活の本質を見つめる多角的な研究が求められています。本専攻は大きく自然科学系・社会科学系・人文科学系の三つに分け、専門に応じた研究を進めていくことを可能としています。自然科学系では衣服素材、衣服管理染色・加工、人体生理、衣服設計を有機的に捉えて衣服の快適性を追究し、幅広い視点からの性能評価研究、ニーズ研究、新用途開発研究を行っています。これらはアパレルのみならず生活用品全般、高齢者、障がい者、さらには宇宙空間をも視野に、ユニバーサルな研究に展開されています。社会科学系では衣服を中心とした流通や消費に関わる消費者問題や消費者政策、法制度に関する研究を行い、同時に消費者教育のあり方を究明しています。人文科学系では衣服の源流となる西洋と東洋における服飾史や染織史、服飾美学に関する研究を行い、流行の変遷、時代や地域と美意識との関わりを探求しています。各専門分野には繊維製品性能測定・分析機器、人間環境制御装置、三次元人体計測器、アパレルCADなどの諸設備や図書、資料が整備されています。　被服学専攻は、多様な側面を持つ「衣」を専門的に追求し、高度な学識と創造力を備える優れた研究能力を有する人材を育成します。研究対象は、乳幼児から高齢者、障がい者、極限環境に至るまでの広範囲に及び、これらを科学的ならびに文化的な視点から分析を加えることにより、安心・安全・快適な生活支援を可能とする確かな能力を獲得させ、研究・教育・企画・開発などのさまざまな分野で活躍できる「衣」のスペシャリストを育成します。H.S.被服学専攻修士課程 2009（平成21）年修了地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター勤務大塚 美智子 教授　【衣造形学】QOLを向上させる衣服設計のあり方を究明しています。多屋 淑子 教授　【衣環境学】地上から宇宙の生活を安心に快適にする衣服研究を行っています。細川 幸一 教授　【消費生活】衣服を中心とした流通･消費をめぐる諸問題の研究を行っています。増子 富美 教授　【衣整理学】洗浄、繊維の難燃加工、天然色素染色の研究を行っています。横井 孝志 教授　【衣人間工学】衣服のための人間工学や人間特性に関する研究を行っています。森 理恵 准教授　【染織文化史】日本・東洋の染織文化の歴史に関する研究を行っています。内村 里奈 准教授　【服飾美学】西洋服飾を基盤とした服飾の美意識の研究を行っています。松梨 久仁子 准教授　【衣材料学】材料の構造と物性、可縫性、インテリア材料等の研究を行っています。日本女子大学、東京家政学院大学、目白大学短期大学部、山野美容短期大学、片山学園中学校・高等学校、（一財）日本規格協会、東京都立産業技術研究センター、神奈川県消費生活センター、パナソニック、東芝、花王、富士通アドバンストソリューションズ、有人宇宙システム、みずほ情報総研、西武百貨店、（一財）ボーケン品質評価機構、エドウィン　など■素材特性を考慮したシームパッカリングの補正法と持続効果■VR技術によるレースカーテンの視認性評価手法の検討■袖のデザインが衣服の熱抵抗に与える影響■曖昧で微小な精神的な刺激を客観化する方法の検討■骨盤矯正下着の効果と姿勢への影響■衣服着脱容易性を配慮した高齢者用上衣構造の検討■リン酸塩加工綿布における難燃効果の分析■色文字の読みやすさに及ぼす照度レベルの影響■謡曲文様の研究―小袖雛型本を中心としたその表現と展開―■ファッション雑誌・広告からみる19世紀後半のフランスの子ども服ファッションプレート非接触三次元計測の実験布の物性試験（せん断）国際宇宙ステーション内船内服開発例専攻の三つのポリシー（ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー）は、本学ホームページ入学案内－大学院入学案内をご覧ください。日本女子大学大学院修了後の主な就職先研究テーマ家政学研究科 被服学専攻 て学ぶことができたと感じています。少人数で受けることができる授業では、その中でも温熱的に快適に過ごせる衣服設計に向けた研究を行い、自ら考高付加価値な製品開発などのお手伝いをする日々の中で、大学院で勉強Voice 被服学専攻OG